EPS益新株式会社 代表取締役会長
EPSホールディングス株式会社
代表取締役会長
中国の経済発展とともに、人々の健康への関心も高まり、健康産業の市場規模は急速に拡大してきました。一方、近隣の日本は文化的な背景や生活環境が中国と極めて似ていることや、人口高齢化への挑戦についての貴重な経験を蓄積していることから、日中両国の健康産業における協力は、無限の発展空間があり、両国民の福祉増進にも大きく貢献していくことになるでしょう。
このような需要をいかに満足させ、ウィンウィンの関係を作り上げますか。業界は少なからぬ努力をし、成功例も幾つかあります。残念ながらその数はまだまだ少なく、膨大な需要に追いつかないのは現状です。その原因を探ると、両国の社会制度、文化、価値観の相違や、商習慣の差異はもちろんありますが、より根幹にあるのは、日中両国の産業背景や文化を熟知し、ビジネスの実経験を持ち、さらに使命感と情熱に富む人材が非常に不足し、そして彼らにその才能を発揮させるプラットフォームも足りないと私はみています。
益新の親会社であるEPSグループは私が日本に留学していた間に創立し、今は日本最大の医薬品開発および関連サービスを提供する専門企業に成長した、在日華人が経営する最大の上場企業でもあります。従って、日中両国の健康産業の発展を推し進めるのは我々の譲らぬ使命だと認識しております。
益新は設立してからまだ十年未満ですが、些か実績と経験を積んでまいりました。昨年、我々は日本最大規模の医薬品流通企業であるスズケングループと戦略的なパートナー関係を結びました。
益新グループは、『日中をつなぐヘルスケア産業の専門商社』を目指しています。我々は「着手小局」に徹し、実践を励行しつつも、「着眼大局」を忘れず、積極的且つ広範囲な日中両国同業者との協力を行い、製品・サービスと共にビジネスモデルのイノベーションを追い求め、日中両国の健康産業の発展に独特の貢献をしてまいりたいと存じます。